2015/08/21

反響比較｜イエイ・マンションナビ・スマイスター、HOME4U・イエウール・ＳＢＩ｜不動産一括査定売却ポータルサイトの反響数・受託数・成約数比較

以前も「不動産売却査定ポータルサイトの成果比較｜スマイスター・ＨＯＭＥ４Ｕ・イエウール・イエイ・ＳＢＩ不動産一括査定・マンションナビを使った結果」の記事の中で比較検討した不動産売却ポータル（不動産一括査定サイト）ですが、少し時間も経ちましたので、ここで再度、その効果を検証してみたいと思います。

では、私のクライアント２社（関西圏の売買仲介会社様）で不動産一括査定サイトを利用した結果をまとめてみましたので、先ずはご覧下さい（調査期間：2014年4月～2015年6月）

上記の通り、反響数・受託数・成約数の３つとも株式会社Ｑ様が運営する「イエイ」がトップでしたが、反響からの受託率、成約率という観点で見ればマンションリサーチ株式会社様が運営する「マンションナビ」も、なかなかの好成績だなという印象ですね。

これら不動産一括査定サイトは基本的に「反響課金制」を採用しておられ、反響が無ければお金を払わなくて良い点も魅力です。

では、この６つのサイトの結果を基に、不動産一括査定サイトの利用は「アリ」なのか「ナシ」なのか、一緒に考えて参りましょう。

各不動産一括査定サイトのよって、反響課金の金額は異なりますがまぁ、ざっくり１件13,000円で考えていきますね（エリアによっても金額が異なりますので、詳しい金額を知りたいとお考えの方は、各サイト運営会社にお問い合わせ下さい）。

反響総数が154件ですので、１件13,000円とすると、反響獲得は2,002,000円って事になります。

次に媒介受託総数が14件ですから、2,002,000円÷14件で媒介受託コストは１件143,000円です。

最後に肝心要の成約件数ですが8件の成約でしたので、1件の成約獲得コストは250,250円でございました。

じゃ、この1件の成約獲得コスト250,250円が高いのか安いのかを、不動産業界ではもっとも馴染みの深い「チラシ」として見ましょう。

紙代、折込代、輪転機印刷代こみで1枚6円50銭の費用がかかると仮定しますと…

250,250円　÷　6.5円/1枚　＝　38,500枚

つまり、38,500部の売り求む広告（新聞折込広告）で1件受託する事は難しいと考えられる不動産会社さんは、不動産一括査定サイトの利用は「アリ」で、38,500部の折込広告で1件の受託は容易であると考えられる不動産会社さんは、不動産一括査定サイトの利用は「ナシ」って事になりますね。

殆どの不動産会社さんは「38,500部の新聞折込広告で売成約1件獲得」は難しいでしょうから、不動産一括査定サイトの利用は「アリ」って結論に達すると思います。

それから、ここからが大切なお話ですが、「受託出来たやった～！」「受託出来なかった残念…」って一喜一憂するだけでなく、査定依頼を下さった所有者様には折を見ての再査定提案や、不動産マーケット情報のメルマガ送信など、きめの細かいサービスを継続的に実施する事が大切です。

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