不動産求人・採用活動における転職サイトの利用について|リクナビ・マイナビ・デューダ・Re就活等の活用
殆どの不動産会社さんでは、知り合いの営業マンを連れて来るか、ハローワーク(職安)を利用しての採用活動ではないでしょうか?
勿論、ハローワークでの採用活動でも「求人票への工夫」や「リクエスト求人の活用」等により、優秀な人材を確保出来る場合もございますが、ここではリクナビ・マイナビ・デューダ・Re就活といった転職サイトを利用した採用活動について考えて見たいと思います。
不動産会社社長とお話をしていると、欲しい人材として次のような方を挙げられる方が結構いらっしゃいます。
若くて元気があり、出来れば不動産業未経験。でも他業界での営業経験があれば良いな!
では、最近の若い求職者は「働く事」についてどう考えているのか、平成25年の厚生労働白書から引用して見ます。
●新入社員の働く目的は、経済的豊かさよりも、楽しい生活を重視
以下では、若者をめぐる厳しい雇用情勢の下で、若者が仕事に関しどのように考えているかをみていくこととする。
新入社員の働く目的の推移をみると、2000(平成 12)年以降、「楽しい生活をしたい」とする者の割合が大きく上昇して 2012(平成 24)年度には最も高い割合となり、逆に「経済的に豊かな生活を送りたい」とする者の割合は低下傾向にあり、働くことに関する最近の若者の意識は、経済的な側面よりも、自分自身が「楽しく」生活できるかどうかという点を重視していることが分かる。
また、「自分の能力をためす生き方をしたい」とする者の割合は、調査を開始した1970年代には最も高い割合を占めていたが、長期的に低下傾向を示す一方、「社会のために役立ちたい」とする若者の割合は、2000年以降上昇傾向にあり、仕事を通じ社会に貢献していきたいと考える若者の増加として注目される。
●会社の選択では、能力・個性の発揮や仕事の面白さを求める傾向
次に、新入社員の会社の選択理由についての推移をみると、「会社の将来性を考えて」とする者の割合は長期的に低下傾向を示す一方、「自分の能力・個性が生かせるから」とする者の割合は上昇傾向で推移し、2012年度には、最も高い割合を占めている。
また、「仕事がおもしろいから」とする者の割合は、1990年代以降、上昇傾向で推移し、2012年度には 2番目に高い割合を占めている。
先にみた働く目的のうち「自分の能力をためす生き方をしたい」が低下傾向を示していることについては、仕事を通じ何かに挑戦するという考え方が過去に比べ低下しているということであれば、長期的な職業能力の形成が懸念される。しかしながら、これは、他の選択肢の増加に伴い相対的に低下しているものと考えられ、会社の選択理由としては、「自分の能力・個性が生かせるから」とする者の割合が最も高くなっており、若者は、仕事をしていく上で、能力形成をしていけるかどうかという点を重視しているものと考えら
れる。【平成25年労働白書引用終わり】
つまり「最近の若者」は『経済的豊かさよりも、楽しい生活を重視しつつ、能力・個性が発揮出来て仕事の面白い会社を選ぶ』傾向にあるようですね。
「甘えた事ぬかしやがって!」と怒る前にちょっと冷静になって考えて見ましょう。又、「最近の若い連中は…」や「俺の若い時は…」って言うのもみっともないからやめましょう。
若者が求める「能力・個性が発揮出来て仕事の面白い」ってところは、我々不動産の仕事に当てはまると思いませんか?その気になれば、仕事の方法は山ほどありますし、個性や能力も、嫌って言うほど発揮できます。
では、「経済的豊かさよりも、楽しい生活」って点は如何でしょうか?
我々不動産業界はどうしても拘束時間が長くなりますし、ノルマもあります。その点では楽しい生活とは言えないかも知れませんね。しかし、「楽チン」である事がイコール「楽しい生活」とは言えない事も事実です。
それから注目すべき点に「社会の為に役に立ちたい」って思っている若者が増えて来ている事があげられます。我々不動産業は「人生の中で最も高価な買い物」に携わっている訳ですし、大袈裟に言えばお客様の人生に関わる仕事をしている訳です。
これは充分に「社会の役に立てる」仕事といえるんじゃないでしょうか。
つまり、私たちオッサン世代(私は昭和48年生まれ)が若手の時、業界の先輩から言われた「この業界で頑張ればいっぱいお金儲けが出来て、いい車に乗れて、いい服が着れて、いいモノが食えて、いい酒が飲めて、いい女にモテる」ってな事を、今の若手に伝えても…「はぁ?このオッサン何言ってるねん」って事になってしまうわけです。
今後、若手社員を募集しようとすれば「仕事の社会的意義」「仕事の面白さ」とキッチリと伝え、5年後・10年後の自分を思い描けるような会社のビジョンと昇格・昇給制度を確立する必要があると私は思っています。
「そんな事言ったって、ウチの会社はちっぽけな会社だし、ビジョンだの昇格制度だの言われても無理だよ」と仰るかもしれませんが、会社の規模如何に依らず、優秀な若手を採用したいなら、この点をしっかり考えて見て下さい。
そのように、会社側の「若手社員を迎え入れる姿勢」を整えた上で、リクナビ・マイナビ・デューダ・Re就活といった転職サイトを利用し、貴社の魅力を充分に訴えかけましょう。
採用にお金をかける事を嫌がる不動産会社も沢山ありますが、まさに企業は人なりです。ケチケチした採用活動で意に反した人物を採用し、半年間固定給を払った後にクビにするくらいなら、ハローワーク頼みの求人だけではなく、有料の転職サイトも活用される事をお勧めします。
又、これらリクナビ・マイナビ・デューダ・Re就活等といった転職サイトは、求職者から問い合わせが無ければ自社の良さを直接伝える事が出来ないって短所もありますので、そんな時は各転職サイトが実施している転職イベント(マイナビ転職・Re就活イベント)等に出展するのも一つの手です。
ここまで、「不動産会社の求人・採用活動」に関するヒントを申し上げてまいりましたが、もっと具体的に相談してみたいとお考えなら、下記「不動産求人に関する相談」をクリックの上、お気軽にご相談下さい(勿論、相談は無料です)。
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